葬儀の案内状は、故人との最後のお別れを知らせる大切な文書です。そのため、マナーに沿って丁寧かつ正確に作成することが求められます。故人やご遺族への配慮を忘れず、心を込めて作成するための基本を解説します。まず、案内状を送る「タイミング」が重要です。訃報は、故人が亡くなられた直後に、電話などで親族やごく親しい関係者にまず伝えます。葬儀の案内状は、通夜・告別式の日程や場所が確定し次第、速やかに発送することが基本です。特に遠方からの参列者には、十分な準備期間が必要となるため、できるだけ早く手配しましょう。次に「記載すべき内容」です。案内状には、故人の氏名、喪主の氏名と故人との続柄、通夜・告別式の日時と場所(斎場名と住所)、連絡先(葬儀社の電話番号など)を必ず記載します。また、宗派や連絡事項(香典や供花の辞退、平服での参列など)がある場合は、その旨も明確に記載しましょう。特に、家族葬などで参列者を限定する場合は、その旨を明記し、一般の会葬を辞退する旨を丁寧に伝えることが大切です。表現は「時候の挨拶」を省き、すぐに本題に入るのがマナーです。「拝啓」などの頭語や「敬具」などの結語も不要です。句読点を使用せず、行頭を揃えるのが一般的です。悲しみの場であるため、お悔やみの言葉は丁寧かつ簡潔に表現しましょう。文章は楷書で丁寧に書き、誤字脱字がないよう十分に確認します。手書きの場合は、黒インクを使用し、読みやすい字で書くことを心がけます。印刷の場合でも、失礼のない書体を選びましょう。封筒は、白色の無地の封筒を使用し、不幸が重ならないようにするため、二重封筒は避けます。宛名は楷書で丁寧に手書きするか、印刷する場合は失礼のないフォントを選びましょう。これらの基本マナーを守ることで、故人への最後の敬意とご遺族への配慮が伝わる、適切な葬儀の案内状を作成することができます。