お通夜の正しいおこない方とは?

あれはもう6,7年前になります。
葬儀を気持ちで伝える城東会館で友人が不慮の事故でなくなり、突然のお通夜に呼ばれた私。
何がなんだかわからず、とにかく動揺していた事を覚えています。
周りは仲のいい友人が多かったので、大阪でのポイントで家族葬費用を安く抑えるためには少し不安は押さえられましたがそれでも初めて会う友人のご両親にはなんと言っていいかわからず、ただただ頭を下げ「生前はとても良くしてもらいました。」というのが精一杯でした。
出来るなら大阪で家族葬をやろうかと親御さんはとても気丈で、余り礼儀もなっていない私達に優しく接してくれていたのが印象的で…辛かったです。
なぜか大阪で出来ると本当の家族葬はある程度、年齢のいった子供を親が見送るというのは本当に辛いものだと思います。
しかも親御さんは田舎から出てきて、直葬を行ってくれる葬儀社が大阪なら多いかと東京の小さな会館で親戚も呼ばず子供の友人だけでお通夜をおこなう。
一体どんな事を思っていたのだろうと、今でもふと思います。
友人のご両親は、暗いままで終わるのが嫌だからと皆にお酒を振る舞い、皆でそれを飲み思い出話をしました。
本当に心込めてできる散骨を大阪ではじめは楽しい事を話していたのですが、気づいたら笑いながら泣きながら話していて、最後にお父さんもお母さんも泣いていました。
あの時、皆の気持ちは一つになっていたはずです。

あれから、私は友人のご両親には会っていません。連絡先すら知りません。
けれども今でも、あの瞬間は忘れられずにいます。
あらたまったお通夜ではありませんでしたが、一番素直になれたお通夜でした。