まさか、監視されていたの!?お通夜後の失敗談

顔見知りの知人が亡くなりお通夜に行った際の失敗談です。散骨を扱う多くの大阪業者の中で故人は先輩の友人であり何度かご飯を奢ってもらうくらいの間柄でしたが先輩に誘われお通夜へ。しかし、お通夜の前知識がなく一日中やっているものだと勘違いし、メモリアルホールに到着するも既にもぬけの殻でした。直葬を大阪で施行してくれる葬儀社は仕方なく一旦外にでるとたまたま親族の方が帰るところに鉢合わせ「私たちは帰りるのでお構いできませんがご焼香だけでもしていってください!!」と声をかけていただき無人の会場へ足を運びました。

家族葬を薦められる大阪でならだだっ広い会場には沢山のお供え物が有り故人の交友関係の広さに驚いたりしながらもご焼香をあげました。先輩がふと「ちょっとお酒を買いに行かないか??」とわたしに提案しました。薄ら涙があふれていたので私もすんなりと受け入れ、コンビニで先輩の友人が好きだった日本酒を購入し再び会場に戻りました。

伝統と格式を重んじる大阪の家族葬では、日本酒を飲みながら色々と友人の思い出を語ってくれました。時折笑い、時折肩を落としどんどん酩酊していきました。最後に私たちは柩を少し開け個人とのお別れを済ましました。

千鳥足でフラフラとする先輩を支えながら私たちは会場を出ました。

数週間経過したある日・・先輩が私に「あれ・・見られてたわ・・」とわたしに言いました。御布施の相場など、なかなか難しいものと問いただした所・・お酒を飲んでいた所も、泣き散らかしてたところも、千鳥足で帰る姿までバッチリ監視カメラに写っていたそうです。

しかし、悲しみをこらえて松原の家族葬を故人のご家族は大変喜んでいたそうで・・それを聞いたときに私は何とも言えない気持ちになりました。形式美も大事かも知れないけど本当に大事なのは故人を心から送り出すことなのかもしれないなと・・。