七十代からの保険見直しと葬儀代の確保
人生百年時代と言われる中で七十代はまだまだ現役世代に近い感覚ですが保険に関しては「保障の曲がり角」を迎える時期であり現役時代のままの生命保険を続けていると更新により保険料が跳ね上がったり必要な保障額とのミスマッチが起きたりするため葬儀代の確保という視点での見直しが不可欠です。多くの人が若い頃に加入した定期付き終身保険などは六十代や七十代で保障が切れたり更新で保険料が倍増したりする設計になっていることが多く年金生活に入って収入が減る中で高額な保険料を払い続けるのは家計の圧迫要因となります。そこで検討すべきなのが「保障のダウンサイジング」であり子供が独立して大きな死亡保障(数千万円)は不要になっているはずですのでそれを解約または減額し葬儀費用と整理資金程度の二百万円から三百万円程度の終身保険や葬儀保険に切り替えることで保険料負担を減らしつつ最低限の備えを維持するという戦略です。七十代であればまだ健康な人も多いため告知が緩やかな保険や一時払い終身保険(退職金などを活用して一括で払う)など選択肢は残されていますが八十代になると一気に選択肢が狭まるため「気づいた時が変え時」です。また保険だけでなく預貯金で葬儀代を確保できているのであれば無理に保険に入る必要はなくその分を生きているうちの医療費や介護費あるいは楽しみのために使うという選択も間違いではありません。保険はあくまで手段の一つですので「自分の葬儀にいくらかけたいのか」「家族にいくら残したいのか」を冷静に計算し過剰な保険料を払って生活を切り詰める本末転倒な事態にならないよう定期的に棚卸しを行うことが老後の安心につながります。