2026年3月
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おひとりさまの死後事務と保険の役割
身寄りがない「おひとりさま」や子供がいても迷惑をかけたくないという人が増える中で自分の死後の葬儀や納骨そして家財整理などの費用を誰に託しどのように支払うかという問題は切実でありここで保険と法的な契約を組み合わせた備えが注目されています。おひとりさまの場合たとえ生命保険に入っていても受取人となる法定相続人がいないと保険金が請求できずに国庫に入ってしまったり遠い親戚が見つかるまで宙に浮いてしまったりする恐れがあるため保険会社によっては第三者(内縁のパートナーや甥姪など)を受取人に指定できる制度や葬儀費用を請け負う死後事務受任者を受取人にできる信託付保険などを提供し始めています。具体的には弁護士や司法書士あるいはNPO法人と「死後事務委任契約」を結んでおき自分の死後に葬儀や永代供養を行ってもらうよう依頼すると同時にその費用を賄うための葬儀保険に加入して保険金の受取人をその契約団体や信託口座に設定しておくことで資金不足になることなく確実に自分の望むエンディングを実現することができます。また孤独死のリスクに備えて「見守りサービス」が付帯した保険も登場しており一定期間連絡がない場合に警備会社が駆けつけたり万が一の発見後の特殊清掃費用を補償したりする特約がついているものはおひとりさまにとって非常に心強い存在となっています。自分のお金を自分で使うことができない死後の世界だからこそ元気なうちに「誰に」「いくら」託すかを明確にしそれを実行するための原資として保険を機能させるという視点はこれからの単身社会において必須のライフハックとなるでしょう。